佐久:伝統とビジネスイノベーションの相互作用
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老舗ファミリー企業において、伝統とイノベーションの管理は重要な経営課題である。伝統は企業活動を安定させる一方で、しばしば競争力の源泉となるイノベーションを阻害するためである。宮城県南三陸町志津川地域の佐藤家は、江戸時代から続く家柄であり、株式会社佐久を代々経営してきた。丸太価格の低迷に伴い日本の林業が停滞傾向にあるなか、佐久は東日本大震災後、地域の林業家を巻き込んで国際森林認証であるFSC認証を取得し、南三陸杉ブランドを築き上げた。これは旧態依然的な方法を改革し、林業における新たな価値の開拓、販路の拡大をめざした取り組みであった。老舗ファミリー企業である佐久において、伝統とイノベーションはどのように関連していたのか。そこには、家に関する伝統からビジネスが切り離され、伝統を後世に伝えなければならないという精神性がビジネスの革新を促し続ける構造があった。
【書誌情報】
ページ数:20ページ
サイズ:A4判変形
商品番号:TYKZ00210
登録日:2025/6/23
発行号:2025年夏号
著者名:酒井健/藤岡詩音/坪山雄樹/遠藤貴宏
